Lektion 13, Text 1

第十三課 一 東京とベルリン

シュルツさんは一年間、日本文学を勉強しに日本に留学し、おとといベルリンに帰って来ました。東京に最も長く滞在していましたが、大阪や京都などにも旅行しました。鹿児島までの旅行が一番遠い旅行でした。

ベルリンはドイツ民主共和国の首都で、一番大きい都会ですが、東京はベルリンよりも大きく、にぎやかです。ベルリンでも最近は、車の数や外国人観光客が増えてきましたが、東京よりは少ないです。ベルリンでは週末には、人々が周辺の郊外に出掛けるので、街は静かになりますが、東京にはきれいな郊外が近くにありません。ですから、人々が郊外より都心に出掛けてくるので、週末の都心は平日よりにぎやかです。また、東京の方がベルリンより人口がずっと多いので、デパートや店が多くあります。東京駅の周辺や新宿などの都心は、ラッシュの時間や昼ごろには勤め人や学生たちで混みますが、大抵の人たちは遠いところから通ってくるので、夕方からは急にその数が減ってきます。

シュルツさんは十月下旬に東京に着きました。そのころは秋で、さわやかな季節でした。十一月下旬ごろから本格的な冬になり、だんだん寒くなってきました。特に夕方からは、急に冷えてきましたが、昼間は暖かく、あまり寒くありませんでした。一月下旬から二月上旬は、東京では一年中で一番寒い季節ですが、シュルツさんはそのころ鹿児島に旅行しました。鹿児島は東京よりずっと暖かく、そろそろ桜も咲いていました

シュルツさんは、東京や大阪などの近代的な都会も好きですが、伝統的な古い都会の方がもっと好きなので。京都や奈良などにはよく行きました。その中でも京都は一番すばらしかったです。特に京都の景色がどこよりも好きになりました。シュルツさんはドイツ民主共和国でも首都のベルリンよりワイマールの方が好きですが、毎日の生活にはベルリンや東京の方がずっと便利です。

初めは困難でしたが、シュルツさんは日本での生活にだんだん慣れてきました。日本人の友だちち毎日、日本語で話していたので、日本語もかなり上手になってきました。そして、日本文学の勉強が何よりもおもしろくなってきました。東京ではよく神田に行きました。神田には、実に多くの本屋があります。シュルツさんは、日本文学や歴史などの本をたくさん買って来たので、これからは前よりも、もっとよく勉強ができるでしょう。


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