Lektion 17, Text 2

第十七課 二 家事の手伝い

私は今年の四月、大学に入学しました。その前は、入学試験の準備のために勉強しなければならなかったので、家事を手伝う暇がほとんどありませんでした。けれども、兄弟も多く、母も働いているので、一番年上の私がもっと家事を手伝う方が母にいいといつも思っていました。今は、大学に入学する前より余裕のある生活が始まったので、もっと家事を手伝わなければならないと思います。

私の家では、朝はみんな早く出掛けるので、朝ご飯は大抵パンとゆで卵、そしてミルクやコーヒーなどで簡単に済まします。朝ご飯の後の片付けは、一番最後に家を出るので、いつも私がします。コップ、コーヒー茶椀、お皿、ナイフ、フォーク、スプーンなどを熱いお湯で洗い、洗った食器を戸棚にきちんとしまいます。バターやその他の残ったものを冷蔵庫に入れ、食卓をきれいに拭き、その後で、食卓の上にテーブルセンターを掛け、花びんなどを置きます。それから私は大学に出掛けます。母は、仕事から帰って来た時に、台所や居間がきれいになっているので、気持ちがいいといつも言っています。

私は、日によって多少は違いますが、四時から五時の間に大学から帰って来ます。晩ご飯と翌日の朝ご飯の買物は全部私がしなければなりません。家から自転車で二分ぐらい離れたところに日用品や食料品を売っているスーパーマーケットがあるので、便利です。

晩ご飯は五時半ごろ帰宅する母が主にこしらえます。私も暇な時は台所で手伝います。日本の普通の家庭では、晩ご飯に一番ご馳走が出ます。家では大抵ご飯を炊き、何種類かのおかずをつくり、みそ汁をこしらえることもあります。母は特に肉の料理が得意です。台所では、私がジャガイモの皮をむき、人参やキャベツを切り、ホーレン草を洗い、母を手伝います。また、砂糖、塩、こしょう、油、酢などの調味料を母が言う通りに戸棚から取り、母に渡すのも私の仕事です。母と私が台所で料理をこしらえている間に、弟や妹たちは食卓に茶碗、おわん、箸、お皿などをきれいに並べます。晩ご飯は家族が全部そろう時なので、一日中で一番楽しい一時です。けれども、食事が済んだ後、片付けるのは、疲れているので、みんないやがります。特にいろいろなご馳走があった時は、鍋やフライパンを洗うのが大変ですが、大抵は、私と上の妹が引き受けます。

父は毎週一回、電気掃除器で家中の掃除をし、下の妹は洗濯物を干し、かわいた後で取り入れ、アイロンをかける仕事などを手伝います。このように、みんなで仕事を分ける方が一人でするより楽です。家族全体にとっても、その方がずっといいと思います。


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