Lektion 15, Text 2

第十五課 二 就職

きょうは、高校時代の何人かの友だちが久し振りに会いました。みんな今、大学の四年生で、きょうは当時の先生もいっしょに将来の就職や職業について話し合いました。

中野「一週間前に放送局に就職試験を受けました。」

先生「結果はどうでしたか。」

中野「試験の時、いくつか重要の問題を間違えてしまったので、多分落ちると思っていましたが、予想通り駄目でした。もう一つ新聞社の試験も受けました。その結果は、まだわかりません。将来はジャーナリストになり、最初の何年かは、特派員として外国で活躍したいと思います。父は私の希望を理解し、いろいろ助けたいと言っています。母は銀行員の方が将来が確実だと言っていますが、私はあまりなりたくありません。」

先生「中野さんはいくつかの外国語ができ、政治や経済の問題にも関心を持っていますね。ですから、外交官などはどうですか。大使館での仕事は興味深いと思いませんか。」

中野「ええ。でも外交官試験は競争率が高く、むずかしいです。それにジャーナリストの方が外交官や海外駐在の商社員などより仕事がおもしろいと思います。」

先生「永井さんは将来何をしたいですか。」

永井「一年前までは、東京で教師になりたいと思っていましたが、最近は、少し考え方が変ってしまいました。」

先生「もう少し具体的に話して下さいませんか。」

永井「私の両親は農民で、福島県の農村に住んでいます。その労働や生活は苦労が多いので、私は将来、農業には従事したくないと思っていました。しかし、最近は、やはり私には都会の生活より田舎の生活の方が似合っていると思うようになってきました。さわがしい都会を離れ、自然のなかで毎日を送りたいと思っています。」

先生「最近は農業も機械化が進んでいるので、労働が昔ほどきびしくないでしょう。」

永井「ええ。でもまだなかなか楽では有馬せん。しかし、僕は農業改善のために将来は努力したいと決心しました。」

先生「山田さんは何になりたいですか。」

山田「僕は政治家になりたいです。まず、どこかの会社員になり、そこの労働組合で何年か活動したいと思います。そして将来は、進歩的な政治家として、特に労働者の生活と労働条件の改善のために頑張りたいと思います。」

先生「みんなさんの成功を願っています。」


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