Lektion 9, Text 2

第九課 二 レムケさんと日本

レムケさんは一九五三年にドレスデンで生まりました。ドレスデンには、博物館や美術館がたくさんあり、芸術と学問の町として有名です。エルベ河が町の中を流れています。レムケさんは十年間の義務教育をドレスデンで受けました。得意な科目は、数学と英語やロシア語でした。

ドレスデンの博物館には、伊万里焼きなどの日本の古い美術品があり、レムケさんはよく見学に行きました。素子て日本の美術や歴史などに深い関心を持ちました。また、現代日本の政治や社会の問題にも興味を持ちました。新聞や雑誌の日本についての記事は必ず読みました。日本の映画も映画館やテレビでよく見ました。日本の最近の発展について、先生や友だちと総論しました。

レムケさんは大学では、日本研究を希望しました。ドイツ民主共和国にはベルリンのフンボルト大学以外に、日本学科はありません。

一九七二年九月からレムケさんは、フンボルト大学で日本語や日本の歴史の勉強を始めました。レムケさん勉強に熱心で、日本語も短い期間に上達し、日本語の本も一冊訳しました。

一九七七年に日本へ留学の機会があり、六月の始めに東京に着きました。ちょうど梅雨の季節でしたが、日本の生活にまもなく慣れました。日本では、美術館や図書館へよく行き、友だちと京都や奈良へも旅行しました。能や歌舞伎なども見ました。日本とヨーロッパでは、生活の習慣がいろいろ違います。また、考え方も違います。ですから、レムケさんは時々困りましたが、約半年間の日本滞在は本当にいい経験でした。レムケさんは一九七八年の一月に帰国しました。


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