Lektion 10, Text 1

第十課 一 新宿で

レムケさんは六月の初めに、ベルリンから東京に来ました。東京は毎日雨が降り、天気がよくありませんでした。けれども、きのうは珍しくよい天気で、空も青く晴れました。きのうはちょうど土曜日で、午後は授業がありませんでした。ですから、午後、友だちの鈴木さんといっしょに新宿まで出掛けました。新宿にはデパートや店がたくさんあり、きのうも多くの人々でにぎやかでした。二人はまず本屋に入りました。レムケさんは、最初に東京の地図を買いました。それから、外国人のための日本語文法の本を捜しましたが、売っていませんでした。

ちょうどその時、一人の外国人が来て、店の人にフランス語で話しました。その店の人はフランス語が全然わかりませんでした。レムケさんも正確にはわかりませんでしたが、大体の内容はわかりました。その外国人は日本文化史の本を捜していました。レムケさんがそのことを店の人に日本語で話しました。店の人はレムケさんの上手な日本語にとても関心しました。

そのあと、レムケさんと鈴木さんは、その外国人といっしょに本屋を出ました。そして近くの喫茶店に入りました。ここは、あまり混んでいませんでした。ですから、三人は静かに話し合いました。その外国人はフランス人ではありませんでした。スイス人で、日本や東京についてまだあまりくわしく知りませんでした。日本についてレムケさんや鈴木さんに熱心に質問しました。レムケさんはフランス語があまり上手ではありませんが、そのスイス人はドイツ語を上手に話しました。鈴木さんはフランス語もドイツ語もわかりません。ですから、いつもレムケさんが日本語に訳しました。時間が長くかかりましたが、三人は楽しく話し合いました。